世界で活躍する日本人クライマーと報道
少し経ちましたが、それでも未だにテニスの錦織圭選手の全米オープンでの大活躍は瞼に焼き付いています。
マスコミ各社は、こぞってこの話題を賑やかに取り上げました。
ただ私は少し複雑な思いでこの報道に接していました。
マイナースポーツとはいえ、フリークライミング(スポーツクライミング)においては、野口啓代さんが今年のワールドカップのボルダリング部門で通算3度目の年間チャンピオンを勝ち取り、安間佐千さんがワールドカップのリードクライミング部門で3年連続の年間チャンピオンを勝ち取るべく現在も戦っています。
また、彼らに続くクライマーもぞくぞくと成長し、世界の舞台で活躍し始めています。
もし、フリークライミングがオリンピック競技になれば、金メダルが獲得できる可能性がかなり高い競技であることは間違いのないところです。
ところが、この様な日本人クライマーの大活躍をどれだけの人が知っているのでしょうか。
マスコミのフリークライミングに対する冷遇によって、人々が知る機会を逸しているからだと思います。
確かに、テニスとフリークライミングとでは、その競技人口もメジャーの度合いもかなりの違いがあるでしょう。
しかし、日本人クライマーの世界の大舞台での活躍は、必ずや人々にエネルギーを与え、元気にしてくれるはずです。
マスコミの皆さんは、日本人クライマーの大活躍を報道しないことによって失うものの大きさを省みて欲しいと思います。
今週末10月25日・26日には、日本でリード部門のワールドカップが開催されます。
日本人クライマーが結果を残せるか否かに拘らず、彼らの奮闘ぶりが報道されることを切に希望します。